#31 みんなでつくる建設の未来 in 沖縄を開催しました
「DXサービスを導入してもなかなか社内に浸透しない」「地方では採用の母集団形成が難しい上、たとえ採用できても育成や定着に壁がある」「現場の負担を減らす支援体制も一朝一夕にはつくれない」。建設業界の人手不足をめぐるこれらの課題は複雑に絡み合い、1社の努力だけで乗り越えられるほど単純ではありません。できるなら、企業間の壁を越えて協力し合いたい。でも、肝心のきっかけがない。こうした構造を会社を越えたつながりによって前進させることを目的に、2025年12月18日、沖縄県市町村自治会館にて『みんなでつくる建設の未来 in 沖縄』を企画・開催しました。このイベントは、沖縄の元請企業を中心に約60社・約150名が一堂に会し、各社が培った知識や経験を“沖縄の建設業の共有知”として分かち合う大規模な交流の場となりました。

企画中、何度も立ち返ったのは「沖縄の建設業界のため」と「事業のため」をどう両立するかという問いでした。公益性のある活動も、事業としての継続性を欠けば、一度きりで終わってしまう。反対に、短期的な成果を求めて自社サービスの宣伝を優先すれば、業界が本当に必要とする場から離れてしまいます。沖縄に価値を提供することが事業継続性につながり、事業が続くことで、さらに沖縄へ価値を返していける。その循環をつくれるのか。目の前の利益や一部の当事者の都合を越えて、どこまで地域や業界を主語に意思決定できるのか。このイベントはその可能性と向き合う試みでもありました。この難しい問いから逃げず、企画の最前線で判断を重ね、プロジェクトの矢面に立ってくれた関さん(写真左上)と、発起人のよっぴーさん。2024年末の建設DX展にも増して正解のない挑戦を、最後まで背負い形にしてくれた2人に感謝です。

ご参加いただいた皆さまに「このイベントは沖縄の建設業界にとって意義があったと思いますか」と5段階評価でお尋ねしたところ、平均★4.7というご評価をいただきました。「表面的ではない本音の話ができた」「腹を割った内容でどれも意義があると感じた」「自社の情報を外に出すのは簡単ではない中、貴重な話が聞けた」。こうしたコメントにもある通り、自社の取り組みや失敗を社外へ開くことは、決して簡単ではありません。お忙しい中、その難しさを越えて壇上に立ち、率直な経験を分けてくださった登壇者の皆さまに、改めて感謝申し上げます。また、本イベントの趣旨に賛同し、後援として支えてくださった一般社団法人沖縄県建設業協会、株式会社okicomの皆さまにも、心より御礼申し上げます。

1社ではできないことを、みんなで解決する。この日、会社を越えて共有された経験や課題が、次の対話や協力へつながり、いつか沖縄の建設業界にとってひとつの転機だったと振り返っていただけたなら、大変嬉しく思います。
なお当日のセッション内容は、イベントへの参加有無に関わらずどなたでも以下のリンクから視聴いただけます
